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執筆者の写真編集長

全国各地で広がるヤングケアラー支援

全国の自治体で行っているヤングケアラーを対象とした支援やサービスについてニュースで取り上げられた記事から引用しました。ほんの一部ですがご紹介します

目次



 

  • 東京都の取り組み

    2024年3月、東京都はヤングケアラーを支援するためのホームページ「ヤングケアラーのひろば」を公開しました。

    ヤングケアラーの周りにいる人々が、ヤングケアラーに気付く機会が少ないことから、東京都では、その認知を高めるためにピクトグラムを使った分かりやすい概要の説明や、動画やアニメを公開しています。

    これらのコンテンツを作るにあたり、実際に家族のケアをしている高校生から社会人までのきょうだい児やケアラーが協力しました。

  

▶引用記事


▶コメント

家族のケアを現在行っているケアラーやきょうだい児の意見が反映されたことはありがたいことであった。(執筆者)  

 
  • 千葉県 船橋市の取り組み

  2024年5月、大人に変わって家族の世話や家事を担う「ヤングケアラー」への支援を

  拡充すると発表しました。6月1日から、きょうだいの見守りや習い事の送迎を地域

  住民に有償で依頼する費用について年間最大12万6千円を補助するそうです。


  費用の補助をするのは「ファミリーサポートセンター」の会員の利用料。子ども一人に

  つき平日1時間あたり700円、休日900円を支払うと、見守りや習い事の送迎を依頼

  することができるそうです。


  ヤングケアラーひとりにつき、1回当たり最大28時間の利用料を全額補助するそうで、

  例えば、テスト前の1週間は毎日4時間きょうだいを預けることができるが、食事代や

  交通費等は対象外となるそうです。


▶引用記事


▶コメント

ファミリーサポートセンターの会員にならなければ支援が受けられない、1日4時間預けたら平日で2800円かかる。7日間預けたら19600円だ。テストは複数回あるし、特定のテストの時だけ送迎を依頼するだろうか。急なスケジュール変更に慣れていない障害者にとっては、テストの時だけ、というイレギュラーな行動に合わせることは困難なことかもしれない。行政や支援団体が想定する利用時間制限や補助金の使い道が、きょうだい児やその家族にとってメリットがあるものになっているのか心配になった。実際に調べても同士のファミリーサポートセンタの相互援助活動の中にはヤングケアラーの記述がないので、諦めてしまいそうだ

(執筆者)

 
  • 熊本県 熊本市の取り組み

    2024年10月1日、ヤングケアラーなどを支援する「若者・ヤングケアラー支援センター」が熊本市中央区神水に開所しました。

    記者によれば、センターにはマンガやボードゲームが置かれていて、個別の相談ルームもあるそうです。ここには社会福祉士や公認心理師、介護福祉士などの専門スタッフが常駐。必要に応じて病院や支援機関などへのスタッフの同行支援を受けられるそうです。また、引きこもりなどで生きづらさを感じる18歳から39歳までの人もセンターで支援をします。

    運営責任者・畠本靖子さんは「自分の悩みが吐き出せるそういったところを目指しているのでゆっくりとした時間をかけて私達と一緒に解決していきたいと思う」と話していらっしゃいました。


    ■月曜~金曜(祝日・年末年始除く)午前9時~午後6時

    ■本人からだけでなく家族や友人、知人からの相談も受け付けています。

    ■熊本市はセンター以外にも電話や、24時間相談可能なメール・LINEで相談を受付


    相談窓口

    【電話相談】(平日午前9時~午後6時)

    ヤングケアラーに関しては096-243-1300

    若者に関する相談は096-243-5600


▶引用記事


▶コメント

ヤングケアラーやきょうだい児は、地元で自転車で通える距離にいつでも気軽に行ける場所を求めているので、素晴らしい取り組みだ。熊本市のこうした取り組みが全国の自治体に広がってほしい。行政が相談窓口やオンラインサロンを設置するよりも、熊本市の取り組みを取り入れて実施することの方が先決である。(執筆者)


 

  • 愛知県 名古屋市の取り組み

  名古屋市は10月、家族の介護や世話をしているヤングケアラーの支援に繋げるため

  専用の相談窓口コネクトポケット」をLINEやウェブサイト上に設けた。

  窓口の利用は無料で、LINEは平日と土曜日の午後5時半から午後9時半まで専門

  の相談員が対応。ホームページ上で事前予約ができて対面相談も可能。noteも開設

  して若者に紹介している。


  今後は、似たような境遇の若者同士で交流ができるオンラインサロンも開催する。


▶引用記事


▶コメント

LINEは匿名性があるので名古屋市民が使いやすいと思う。午後9時半まで延長してもらえる

ことはケアラーにとってありがたい。LINE相談、オンライン相談、オンラインサロンなど、当事者団体が行っている支援事業を行政が取り組み出している。当事者団体と行政がヤングケアラーの奪い合いにならないことを祈りたい。相談員が専門職だけだとハードルが高いので、ケアラー当事者で支援をしたいという人(当事者団体)が相談員の中に入っていることも必要だろう。それこそが多職種の連携になるからだ。(執筆者)


 

  • 大分県 大分市の取り組み

    ヤングケアラーについての理解を深めてもらうために、大分市は中高生向けのハンドブックを初めて作製した。当事者の声や直面している困り事課題、市や県の各種相談窓口が掲載されているそうだ。

     裏面には▽お世話を必要としている方は誰ですか?▽1日のうち、お世話の時間はどのくらいですか?▽お世話をする中でどんな影響が出ていますか?―など五つの設問を用意。自身が該当するかを確認できるようになっている。

     計2万6千部を市教委を通じて市内の全中高生に配った。保護者向けにも配信アプリ「すぐーる」を通じて、啓発している。

▶引用記事


▶コメント

クラスでカミングアウトをしていないヤングケアラーが多いことも配慮した配布が必要。

このハンドブックを見て相談窓口に直行する勇気は持てないが、イラストが分かりやすいので自分もヤングケアラーかもしれないとヤングケアラー自身が認知することに役立つのではないだろうか。世話をしている時間は毎日異なるので時間で測ることはできないと、ヤングケアラー自身が言っているので時間を書かせるのは難しそうだ。啓発は慎重に取り組まなければならないと改めて思った(執筆者)


 

  • 岐阜県の取り組み

    岐阜県は、ヤングケアラーの相談窓口を11月に設置しました。

    また、ヤングケアラーからの悩み相談にLINEで応じる専用相談窓口を11月に設置し、受付は24時間行い、土日や祝日、年末年始を除く月曜日から金曜日の午前11時から午後8時の間に相談員が順次返信するそうです。かつてヤングケアラーだった人も相談員の中にいます。


▶引用記事

▶相談窓口

▶岐阜オンラインサロン


▶コメント

岐阜県でLINEの専用窓口が午前11時から午後8時まで開いているのはとてもよいことで、かつてヤングケアラーだった人が対応してくれることはとても心強い。ケアをしている人は我慢し過ぎている傾向があるが自分で我慢していることに気付いていない。気軽にLINEの相談窓口に愚痴を吐いたり、気持ちを落ち着かせるために誰かと話したくなったら、このLINE相談窓口をぜひ活用してもらいたい(執筆者)

ぎふヤングケアラーSNS相談窓口 友だち登録URL:https://lin.ee/4K0QFy8

 

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執筆者

一社)ケアラーアクションネットワーク協会

代表理事・ケアラーズプレス編集長 

持田恭子

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